フラフラと生きる ― 寄り道、尾道、回り道:自分史を語る会 Vol.3 野副 耕三

[Mar. 02. 2020, 17:00-]  

まぁ、たしかに、いい大人にもなって、フラフラしているなんて、世の中的にはみっともないわけです。

申込書の職業欄のところで手が止まったり。平日に美容院なんかいこくと「今日はお休みですか?」とか聞かれたり。ヒッチハイクしててのせてくれた人が自分より10歳以上年下だったり。

なかなか肩身の狭いおもいをするわけです。

でもですね、電車や車ではなく、フラフラ歩き回らないと見えない風景があるように、フラフラしていないと知りえないことや、出会えない人々や、体験できないことが、結構あったりするんですよ、きっと。

いろんなコミュニティを渡り歩いて情報を伝達する人のこと、民俗学では「異人」「まれびと」と呼び、ネットワーク論では「媒介中心性の高いノード」と呼びます。ということで学問的にも「フラフラしているひと」の重要性に注目が集まっているのです。

とくに今はグローバリゼーションの時代。国籍も文化も様々な人々が、なんとか一緒に生きていかなくてはいけません。そんな時代、国に縛られず、世界中をフラフラしている「まれびと」の知識や経験や感性が、世の中の役にたつわけです。

ということで、今回はドイツを拠点に世界をフラフラしている大人代表の野副耕三(のぞえ こうぞう)氏をお迎えして、これまでの経験を語っていただきます。

彼が長年集めてきたグッズのフリーマーケットと、ごはんのかいもありますよ。ぜひこの機会に「まれびと」の貴重な話を聞きに来てください。



【プログラム】

2020年3月2日(月)

17:00〜 フリーマーケット

(ドイツからのおみやげ、ステッカー、エコバッグ、缶バッチ、etc..)

19:00〜 ごはんのかい

20:00〜 野副氏のお話会と意見交換



【料金】

いつも通り、ごはん、飲み物、入場料などすべて投げ銭制です。



【語り手】

野副 耕三(スーパー若中年)

いわゆる一般的な人生を過ごし少年のころの夢はサッカー選手。そんな夢も小六で挫折し将来のことを考えているとあれよあれよと時は経ち、気がつけばスーツに身を包み満員電車に揺られていた。満員電車に嫌気と日差しが差したある日、大好きだった寄り道をするかの如く、道を逸れました。

2011年、ドイツはベルリンに渡りました。ただ英語圏には行く気はなかっただけ、あとは直感を信じて一年どこかに住む。いわゆる先進国を眺めてみようと気がつけばあれよあれよと時は経つ。

横の道が気になればそっちに行き、向こうの見えないぼうぼうの草を越えていく。そんなこんなで今に至ります。現在はドイツのハレの大学で教育学を学んでいて今回の帰国で卒業論文のテーマを決めています。

そんな私は迷宮堂の大谷悠とは犬猿の仲。大谷悠の出会いで強くなった。と思ってます。

当日はドイツから持ってきたエコバッグや手提げ袋、ステッカーや旅で得たポストカードも販売する予定です。ぜひお気軽にドイツの話を聞いてくれたらなと考えております。

野副耕三

東京町田出身。桃山学院大学を卒業後サラリーマンを経てベルリンへ。現在、ハレヴィッテンベルグ大学 教育学部在籍

(2019年フィンランド、ユヴァスキュラ大学 留学)